雑多

・適当な服を着て、適当な靴を履き、カバンにパソコンをしのばせて 喫茶店に向かう。

街の風景と耳に流れる音楽を聞いて、「今日も自分の生き方は最低だな」なんて思いながら歩く。

茶店に着くと早々にアイスコーヒーを注文。

さて、ブログでも書くかとパソコンを開く。

バッテリー残り13%  本当に最低だ。

 

・仕方なくiPhoneでこれを書いている。

この箇条書きスタイルは敬愛する吉田棒一さんの真似。このスタイルの方がもしかしたら自分に向いているかもしれないと思うんだけれど、子供の頃から自分じゃない誰かになりたい欲求が人一倍凄かった。

例えば ホームアローンを見た後すぐに実家の部屋を大改造して、誰が引っかかるワケもない仕掛けを作ったり、好きなバンドの曲を聴きながらあたかも自分が作りました。みたいに踊り歌ったり。

その瞬間ってのが 自分を自分じゃない何かにしてしまうのだ。

あの時 間違いなく僕はマコーレ・カルキンだったし、峯田和伸だった。

そして、今 僕は吉田棒一だ。

 

・さっきTwitterにも書いたのだけど。

Amazon欲しいものリストというのがある。

自分が欲しいものを公開して、誰かに買っていただくというめちゃくちゃ罪なシステムだ。

僕はこのシステムが正直あまり好きじゃなくて、

仮に大切な人たちから頂いたものなら 凄く大切にするんだけど、見ず知らずの誰か分からない人から貰ったものって どう大切にできるのだろう。と思う。

なので、欲しいものリストの商品たちを今後 自分が買えるように目標として作ろうと思い、Amazonを開く。

だが、そこには天下のAmazonなだけあり

膨大な数の商品が顔を並べる。

そして、自分は一体なにが欲しいのかわからなくなる。

多分、何かが欲しい自分が欲しいだけなのだと思い「なんてつまらない人間なんだ」と落胆し、Amazonをそっと閉じた。

 

・僕には妹が1人いる。

特に仲が良い訳でも、悪い訳でもない。

必要な会話があればするし、無ければしない。

彼女が生まれる時。母親は「あん」と言う名前にしたかったらしい。

ただ、僕の名字が佐藤。

佐藤(砂糖)あん はさすがに甘すぎるとなり、今の別の名前になった。

そして、その あん と言う名前は現在実家で飼っている犬に継承された。

 

あいみょん「とりあえず、尾崎とラブホテル行ってくらあ。夏のせいじゃないよ?うちのせい😂」

 

・この前、バンドの練習をした。

深夜から朝方にかけて僕らは4時間。音楽に対して本気で向き合った。

帰りにベースの車に乗って高速を走った。

関東の街を車で走ることが未だに慣れない。

なんか、凄くセンチな気持ちになってしまう。

なんなんだろうね。この気持ち。

夜から朝に変わる瞬間。浅草を抜けてゲラゲラと笑いながら帰る。

音楽の話、出会ってからの時間、大人になった話、

女の子の話、中3から知っている彼を見て、

沢山こいつを裏切ったし、沢山こいつと語り合ったし、沢山こいつの事を知った。とまたセンチな気持ちになる。

これがもしかしたらロックってことなのかななんて思った。

帰り際 こいつが風俗にハマった時期の話を聞く。

死ぬほど笑う。

けれど、風俗は多分ロックじゃないなと思ったから、この時間全てがただの雑談なのだと理解する。

この気持ちのはけ口を次 あいつに会ったら殴るという古典的なやり方で折り合いをつけようと思う。

 

・いつも来る喫茶店のアイスコーヒーはバカでかい。木を沢山使ったデザインの店内に似合わず 何故かビールジョッキいっぱいにアイスコーヒーが出てくる。

これを飲む度に思い出すことがあって、25歳くらいの時に会社の出張で札幌に行った時。

上司に連れられ 水着を来たお姉さんばかりが店員の居酒屋に行った。

お酒があまり得意じゃない僕は確か烏龍茶を注文。

上司はビールだった。

水着を来たお姉さん達が次から次へと登場して、料理を運ぶ。

おっぱいの大行進が続く。

軽くエレクトリカルパレード

おっぱいランド。ようこそ ここが夢の国。

そこの居酒屋は特定のメニューを注文すると様々なイベントが発生するらしく、上司はそれを注文した。

するとお姉さんたちが沢山僕らを囲み 結構大きい声でコールをしだした。

恥ずかしさと、沢山のお姉さんたちに囲まれて

ちょっとした野原しんのすけ状態と化す。

ケツだけ星人でもしてやろうかなと思った矢先、

唐突にコールは終わる。一同解散。

今までで1番寂しかった。

 

・昨夜。公開されたばかりの映画 「いちごの唄」を見に行った。

銀杏BOYZ峯田和伸と朝ドラ「ひよっこ」の脚本家 岡田惠和さんの小説を元にした映画である。

銀杏BOYZファンとしては早く見ねばと思い レイトショーを観る。

観ていて感じたことはたった一つだった。

銀杏BOYZと一緒に生きてきたんだな俺。ということだけだった。

中3から高校に入る間近に銀杏BOYZになり アルバムを買ったあの日から今日に至るまで。

15年間。銀杏BOYZと一緒に大人になっていった。

周りが結婚したり、子供が産まれたり、家を買ったり、音楽を聞かなくなったりと "本当の大人"になっていく中。

僕だけが取り残されている気がずっとしていた。

恋をして、傷ついて、馬鹿なことをやって、また傷ついてを繰り返して そんな中でも銀杏BOYZは僕の鼓膜に言葉をねじ込んで来る。

人並みの青春時代をあまり過ごせなかった僕は

この歳になってもやっぱり銀杏BOYZを聞いて涙するし、銀杏BOYZと共に勝手に生きている。

今となっては それでいいんだとも思う。勝手に。